2026年6月23日、「Stame Machine」が発売されました。
あのソリッドなデザインはありだと思ってます。小さくてかわいらしい。
一方、スペックは決して強くはありませんから、「強い環境で遊びたいならPCで自由にやってね」というValveからのメッセージでしょう。
Steam Machineの話で僕が一番興味を惹かれたのが「SteamOS」でした。AMD製のGPUを搭載していればインストールできると知って、一気に好奇心がくすぐられちゃったわけです。
本記事では、UMPC「GPD WINMAX 2 2023 (Ryzen7 7840U)」にSteamOSをインストールしたときの知見をまとめます。
SteamOSはプライマリストレージにインストールされる
さっそく結論。
僕はGPD WINMAX 2にプリインストールされていたWindows 11 Proを消してしまいました。
SteamOS用に増設したM.2 2230 SSDにインストールしたかったのですが、多くのLinuxディストリビューションのように、インストール先を指定できると思っていたらそんなことはなく。(※1)
消えちゃったもんは仕方ありません。
WindowsのライセンスはBIOSに保存されていますから再インストールすれば復旧できます。というわけで、復旧を試みようとしたところで僕は気づきます。
「Windowsって必要か?」と。
そこでmacOSとLinuxで個人的用途が満たせるか実験するために、Kubuntuとのデュアルブート環境をつくることに。(※2)
モバイルでVulkan写経もしたかったのでちょうどいい機会です。
※1
SteamOSのインストール用スクリプトの中身を書き換えればインストール先を変更できたかもしれません。
これはコトが済んでから気づきましたが、書き換えることで正常にインストールされるのか等のリスクは発生します。
※2
SteamOSとWindowsのデュアルブートですとブートローダがややこしくなります。
Linuxのみで構成したのはそれ(めんどくさい作業)を回避する目的もあります。

SteamOSのインストール手順
前提
GPD WINMAX2のプライマリストレージにインストールする手順です。プリインのWindows11を削除しても良い方に向けています。
以下は僕が成功した手順になります。参考情報として参照ください。お試しされる場合は自己責任でお願いします。
インストール手順
- SteamOSイメージのダウンロード
- 「Steamサポート :: SteamOSのインストールと修復」にアクセス
- 少しスクロールして「こちらのリンクから」をクリックするとダウンロードできます
- USBメモリ(最低8GB)にSteamOSのイメージを焼き込む
- WindowsならRufus、macOS/LinuxならBalena Etcherを使います
- GPD WINMAX2のUSBポートに差し込む
- GPD WINMAX2の電源ON
- 「GPD」のロゴが表示されたら(あるいはそのちょっと前から)
F7キーを連打- 起動ドライブ選択画面にならなければ、電源OFFして再チャレンジ
- SteamOSが入ったUSBメモリから起動
- 画面の指示に従ってインストール
- インストールが成功するとSteamOSが起動します
- ログインを進めていきましょう
補足1
電源ONにしてもUSBメモリが認識されないことがありました。
一度GPDを起動しきった状態にしてから電源OFF → 再度ONで認識されました。
補足2
プライマリにSteamOSが入っている状態でSteamOSを再インストールしようとしたところ、自動でセカンダリストレージに入りました。そういう仕様なのでしょう。
補足3
Windowsは消さず、セカンダリにインストールしたい場合は標準搭載の2280 SSDを外しておく手もあります。分解の手間はかかります。

SteamOSにした理由
SteamOSを使いたかった理由は大きく2つです。
1. 軽量なOSにしたい
Windowsは裏で動いているプロセスが多い印象です。Excelを強制終了しようとタスクマネージャを起動したら、わけわからんサービスが動いるじゃないですか。「ぎゃ!」ってなります。
もともとSteam on Windows11ではファンの回転数が気になっていました。多くのプロセスが動いていることが要因のひとつでは、と思ったことがきっかけ。
もちろんTDPを20〜30Wにしていたことも回転数上昇の要因と思います。
マシンとしては頑張って性能を出そうとしたから熱くなっただけですよね。でも、筐体を持ちつづけたくないくらい熱くなるので、根本から変えたい欲求がふつふつと。
LinuxベースのSteamOSに変えればOS自体は軽量になり発熱が抑えられ、結果回転数も穏やかになるのではと考えました。
2. 好奇心
シンプルにこれ。
好奇心駆動です。

SteamOS、良い感じです
Windowsは便利でしたし、消すつもりはありませんでした。好奇心が勝ったのでやってみたところ消えちゃいましたけどね。
結果、自由研究のように楽しい遊びになりましたよ。
SteamOSにしたことで、ファンの回転数は少し低くなったかと思います。筐体は熱くなりますがWindowsほどではないかなくらいですけどね。
劇的変化はありませんが、処理負荷は下がったような印象です。
これについてちょっと調べてみました。
- ゲームが描画している解像度が違う
- SteamOSのゲーミングモードではgamescopeというコンポジタで描画される
- gamescopeでは低解像度でレンダリングしたものを、AMD FSRで拡大表示している(Windowsにはない挙動)
- SteamOSはFHD(1920×1080)を基本としているが、Windowsはネイティブ解像度(GPDなら2560×1600)で動こうとする
- → GPUの仕事量が違う
- 電力管理が違う
- SteamOSはSteam Deckで動かすことが前提だからTDPは15Wくらい
- SteamOSをインストールしたGPDのTDPは確認していませんが、同じTDPと思われる
- Windowsでは20〜30Wにしていた
- → CPU/GPUの仕事量が違う
- 常駐プロセスが違う
- Widowsに比べて、SteamOSは常駐プロセスが少ないと思われる
- → OSの処理量が違う
未確認事項はありますが、このような積み重ねが処理負荷の低減につながったのだろうと考えています。

SteamOSはFHDが前提です。Windowsと比べて、GPD単体での使用やHDMIで4Kディスプレイに接続したときに解像度が下がった感はあります。くっきり感が下がるイメージです。
でも、これはNintendo Switch2の使用感とあまり変わりませんので、僕としては全然いいですね。
快適に遊べていますよ。
GPD WINMAX 2 2023のシステム構成と使い分け
| ストレージ | 内容 | 用途 | 補足 |
|---|---|---|---|
| プライマリ M.2 2280 NVMe SSD (2TB) | SteamOS 3.8 | ゲーム | |
| セカンダリ M.2 2230 NVMe SSD (1TB) | Kubuntu 26.04 | 個人開発、作業用 | ブートドライブ |
実家帰省時や出張時に、GPDと「8BitDo SN30 Pro Bluetooth Gamepad」を持っていけばゲームはもちろん、開発(Vulkan写経)や作業までできちゃうマシンになります。とてもいい!

